融資と日本政策金融公庫のお話
【第24話】実績作りのための融資
最終更新日：2023年11月3日
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太郎さん
お金はすぐに必要なくても創業時に実績作りのために融資を受けるのがオススメと聞いたのですが、お金が必要なくても創業時に融資を受けておくべき理由を教えてもらえますか？
田原先生
はい。では、質問です。
①と②でどちらが、融資を受けやすいと思いますか？
①創業してすぐに融資を受ける
②創業してから思ったよりも売上がなく、お金がなくなってから融資を受ける
太郎さん
②の状況だと、「今後も売上が伸びず倒産してしまうのでは？」と公庫も考えると思うので、①の方が融資を受けやすいと思います。
田原先生
その通りです。
②でも頑張れば融資を受けることはできるケースもありますが、売上が少なく、赤字がでているような場合には、公庫の融資の審査も厳しくなります。
逆に①の状況では、過去の実績のみで、将来性を判断されますので②よりも融資を受けやすいです。
太郎さん
もしものために融資を創業時に融資を受けておいた方がよいのですね！
田原先生
その通りです。
さらに、1度融資を受けたことがあり、毎月借りたお金を返済している実績ができると、公庫からも、公庫以外の金融機関からも追加融資を受けやすくなります。
事業を行っていれば、当初計画していなかったことが発生し、急にお金が必要になることも多いでしょう。その時に2回目の融資であれば、1回目の融資よりもかなり早く融資を受けることができます。
私のお客様で一番早かった方は、2回目の融資が1週間で入金された方もいますよ。
太郎さん
確かに、いつお金が必要になるかわからないので、その時のために、実績作りで融資を受けるという判断もありかもしれませんね！
田原先生
そうですね！
そのため、創業時にお金が不要でも、300万円程度お金を借りて、将来の様々なリスクに備えておくとよいと思いますよ。
太郎さん
創業時に300万円借りることは難しくないんですか？
田原先生
自己資金が100万円程度あり、過去の経験もある方であれば、300万円程度の融資は難しくないですね。
太郎さん
そうなんですね。
利息はどれくらいですか？
田原先生
制度がよく変わるので、利息も定期的に変更しますが、
創業時の融資の利息は2.4％
認定支援機関という専門家を経由した場合には、1.45％
なので、月々の利息は3,000円から6,000円です。返済するにつれて利息も減っていきます。
※上記の利息は2016年2月25日現在のものです。
太郎さん
月々そのくらいの金額で、実績がつけられるのであれば、創業してすぐに融資を受けておくべきかもしれませんね。
太郎さん
会社を設立した際に、融資を受けるつもりがなかったので、資本金を50万円と少ない金額にしてしまった友達がいるんですが、資本金が50万円でも融資は受けられるんですか？
田原先生
それについては、次回【第25話】でご紹介します。
(第25話へつづく)
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