融資と日本政策金融公庫のお話
【第23話】民間の金融機関の仕組み
最終更新日：2023年11月3日
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太郎さん
日本政策金融公庫（以下、『公庫』と呼びます）以外の民間の金融機関の仕組みを教えて下さい。
田原先生
民間の金融機関には、
都市銀行
地方銀行
信用組合
信用金庫
などがあります。
田原先生
みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行などが都市銀行と呼ばれております。都市銀行は、個人事業主から大企業まで多くの事業主に融資しています。他の金融機関に比べると、少額な融資には不向きと言われております。
営業マンのノルマが高額に設定されているため、少額の融資よりも高額融資の案件に営業マンが力を入れやすいようです。
太郎さん
じゃあ、起業したい人が最初に借りるのにはあまり向いてないんですかね？
田原先生
そうですね。
初回の融資で最も利用者が多いのが、公庫です。
それ以外は、以下の順番に借りやすいです。
信用金庫＞信用組合＞地方銀行＞都市銀行
太郎さん
確かに、初めて融資を受ける方は、公庫か信用金庫からお金を借りている方が多い印象がありますね。私の周りの企業家もそうだった気がします。
田原先生
そうですね。
もちろんいきなり地方銀行や都市銀行から借りている方もいらっしゃるのですが、全体の割合で見ればそこまで多くはないですね。
ですから、初めて融資を受けるときは、公庫や信用金庫に融資をお願いすると良いと思います。
田原先生
地方銀行とは、東北銀行、千葉銀行、八十二銀行などが地方銀行の例です。
都市銀行に比べると、規模が少し小さくなります。そのため、都市銀行に比べ、少額の融資にも対応してくれます。しかし、地方銀行も都市銀行も、税務申告を2回終えていない場合には、相手にしてくれないケースも多いようです。
太郎さん
やはり、地方銀行や都市銀行からお金を借りる場合には、実績をつけてからでないと難しそうですね。
そういえば、民間の銀行でも無担保無保証融資はやっているのですか？
田原先生
基本的に、無担保無保証融資は、公庫のみで行っております。そのため、「無担保無保証で融資を受けたい」という場合には、民間の金融機関ではなく公庫で融資を受けるしかないでしょうね。
太郎さん
融資は、あまりお金が必要なくても、実績づくりのために、とりあえず少しでも借りておいたほうが良いと聞いたことがあるんですが、この話は本当ですか？
田原先生
実績作りのために融資をする話は、第24話でご紹介します。
(第24話へつづく)
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