融資と日本政策金融公庫のお話
【第18話】自動車は、公庫で融資を受けて購入すべき？
最終更新日：2023年11月3日
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太郎さん
自動車の購入の際も日本政策金融公庫（以下、『公庫』と呼びます）を利用した方がよいケースがあるのですか？
田原先生
はい。その通りです。もちろん公庫で借りようとする方は、事業主でなければならないので、個人事業主や、法人を設立していなければならないのですが、この条件に合致していれば、公庫で融資を受けた方が良いです。
太郎さん
車を購入するときに、車屋さんでのローンの紹介があるのですが、どんなときに公庫を利用すべきなのでしょうか？
田原先生
車屋さんのローンの金利が安ければ、そのローンを利用すべきだと思いますが、車屋のローン金利が非常に高額なケースがあります。このような場合には、公庫で融資を受けるべきでしょう。
太郎さん
では、公庫の金利がいくらで借りられるのかを把握しておく必要がありますね。
田原先生
車屋さんの年利が7％だった方が、公庫では、1.5％で融資を受けた事例がありますので、その例を用いてご説明します。
田原先生
そうなのです。
車屋さんのローンは、商品によって利率の高いものと、低いものがありますが、低い利率のものが通らない場合には、高い利率でなければ、自動車を購入することができません。
私が以前対応させて頂いたお客様は、車屋さんで利率が低い商品で2.4％、利率が高い商品で、7.2％で提示されたそうです。
この方は低い利率で通らなかったため、私にご相談に来られました。
太郎さん
確かに年利7.2％は高いですよね。
仮に公庫で2％程度で融資を受けることができれば5％以上差がでますね！
田原先生
そうなんです。
5％以上差がでると、負担金額が大幅に変わってきます。
では、公庫で車を借りるための融資を受ける方法をご紹介致します。
利息を安くする方法は2つありますので、それぞれご紹介致します。
【1つ目】
日本政策金融公庫には、「認定支援機関」という専門家を経由して融資を受ける場合に、利息が安くなる「中小企業経営力強化資金」という制度があります。
この制度を利用して融資を受けることで、利息が安くなります。【第12話】でご紹介した方法を利用することで、利息が1.45％で融資を受けることが可能です。
【2つ目】
事業を行っている方で、事業開始後税務申告を2期終えていない方であれば、『新創業融資制度』を利用することで、下記の利率で融資を受けることが可能となります。
また、事業開始後税務申告を2期以上行っている方であれば、下記の利率で融資を受けることが可能となります。
どちらも、基本的に基準金利に該当するものをお考えください。
https://www.jfc.go.jp/n/rate/riritsu_1ran_m.html#m02
上記サイト参照
太郎さん
車屋さんからの借入で金利が高い場合には、公庫から借りたほうがお得ですね！
田原先生
そうなんです。
もちろん公庫からの借入も簡単ではありませんが、少しの苦労で、トータルの利息が大幅に安くなるのであれば、公庫で借りるべきと言えるでしょう。
さらに、公庫からの借入では、車を購入する金額よりも高くお金を借りることもできるのです。
太郎さん
車が200万円の場合に、300万円借りることもできるのですか？
田原先生
資料の作成の仕方によって、それも可能ですよ。
詳しくは、第19話でご紹介致します。
(第19話へつづく)
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