不利な立地でも勝負するための4つの戦略

最終更新日：2023年11月3日

• 競合が多い一等地よりも競合が少ない三等地で勝負する
• 店構え（デザイン）にこだわって集客する
• ニーズがあるのにお店がない穴場スポットを探す
• 周辺環境に合わせて出店する

一般的に一等地が最も立地条件が良く、三等地は集客面で不利とされていますが、戦略によっては三等地でも集客することは充分可能です。
不利な立地でも勝負するための4つの戦略を解説しますので、資金的に一等地に出店するのが難しい方、開業資金を抑え低リスクで開業したい方はぜひ参考にしていただければと思います。
一等地＝絶対有利というわけではありませんので、三等地にも目を向けてみてください。

競合が多い一等地よりも競合が少ない三等地で勝負する

一等地は集客面で有利であるため、自然と店舗が集まってきます。
同じ一等地に店舗を構えても競合店があったり、同業種でなくとも集客が強力なお店があると集客に困難します。

また、一等地は地代家賃が高いのが難点で、三等地と比べると差額はかなりのものになります。
無理して地代家賃が高い一等地で店舗を構えたものの、集客がうまくいかないと赤字に陥り、早期に閉店せざるを得なくなってしまいます。

そうしたリスクをとるより、競合が少なく、地代家賃がリーズナブルな三等地を選ぶのもひとつの戦略です。
三等地なので、一等地と比べると集客面では不利になるものの、競合が少ない、またはいないですし、開業資金を抑えられるので開業のリスクを軽減することができます。
地代家賃が安いということは、集客数が下がっても一定の客数がいれば黒字化できる見込みがあるので、必ずしも不利だとは言い切れません。
三等地には三等地なりの戦い方があるので、一等地以外にも目を向けてみてください。

店構え（デザイン）にこだわって集客する

店構えは、お客さんがお店に入る大きなきっかけになります。
飲食店は味だけでなく雰囲気も重要で、お客さんは店構えからどんなお店なのかを想像します。
落ち着いた雰囲気のお店なのか、個性的なお店なのか、家族でも入りやすいお店なのかなど、店構え（デザイン）でお店の雰囲気を伝えるのもひとつの戦略です。

チェーン店ならある程度雰囲気は想像できますが、新しくできたお店の場合、通りかかったお客さんに入ってもらには、店構えで集客する必要があります。
お店はそれ自体が集客の手段となりますので、お客さんの興味を引くためにお店の雰囲気を伝えられる店構えを考えてみてください。

ニーズがあるのにお店がない穴場スポットを探す

ニーズがあるのに、なぜか出店しているお店がない穴場のスポットは探せばあるものです。
そういくつもあるわけではありませんが、たとえば駅から離れた場所であっても、オフィスビルが多いエリアならビジネスマンをターゲットにすることができます。
その近辺にお店が少ないのであれば、それはチャンスです。

以前にも紹介しましたが、ワイン居酒屋・ヴィノシティは2.5等地でも集客に成功しています。
成功のポイントはまさに今解説した穴場スポットの条件に当てはまっていたからで、駅から離れてはいるものの、都心なのに飲食店が少なく、駅へ向かうビジネスマンが多いという理想的な穴場の条件を満たしていたからです。
詳しくは以下の記事でお読みいただけます。

不利なはずの2.5等地で出店して儲かる秘訣とは！？

周辺環境に合わせて出店する

三等地でも、周辺環境とニーズの組み合わせによっては集客率を上げることができます。
たとえば駅から離れた場所にある規模の大きい工場があるとすれば、その工場の従業員をターゲットにするのもひとつの戦略です。
工場が撤退すれば客足が一気に減るリスクはありますが、人がいるということは、工夫すれば集客できるということですので、集客できる可能性があります。

工場はあくまでも一例ですが、周辺環境を調査した上で、ニーズがあるのに該当するお店がないなら出店を考えてみてもいいかもしれません。
いずれにしてもニーズがなければ集客ができないので、どの時間帯にどんな人が多く歩いているのかを調査し、ニーズに合った業態を考える必要があります。

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