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2024/4/19更新

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実態が知りたい!パン屋の経営は儲かるの?

最終更新日:2023年11月10日

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パン屋を開業しても、利益が出なければ続けることはできません。儲からないならやりたくないという本音もあるでしょう。パン屋は数多くありますが、繁盛しているように見える店であっても、実際は本当に儲かっているかどうかはわかりません。そこで、この記事ではパン屋の経営をするうえで知っておきたい知識や、パン屋が儲かるのかどうかについて解説します。

パン屋の開業に必要な資格

店舗を構えてパン屋を開業するために必要な資格は、食品衛生責任者と防火責任者の2つです。

食品衛生責任者

食品衛生責任者の有資格者は、食品を取り扱う施設には最低1名が必要です。 大学で医学や水産学など所定の課程を修めている、あるいは調理師など所定の資格を持っている場合を除き、食品衛生責任者の養成講習を受けることが必要になります。似たような名前の資格に食品衛生管理者がありますが、これは食肉製品や食用油脂など食品衛生法で定められた食品の製造をする施設でのみ、必要とされる資格ですので、町のパン屋を開業するうえでは必要ありません。

防火管理者

防火管理者とは、火災による被害を防止することを目的として消防計画を作成し、防火管理のうえで必要となる施策を行う責任者です。ただし、防火管理者資格が必要なのは、収容人数(店員とお客の合計)が30人以上の店舗です。そのため、規模の小さい町のパン屋であれば必要ないこともあります。
このほか、パン屋を開業するうえで必須ではありませんが、役立つ資格はありますので、いくつか紹介しておきます。

パン製造技能士

パン製造技能士とは、国家資格である技能検定制度のひとつです。等級は特級、1級、2級の3段階があり、学科試験だけでなく実技試験もあります。試験時間も3時間から6時間と長く、本格的な知識や技術が求められる資格です。

パンコーディネーター

パンコーディネーターとは、一般社団法人日本パンコーディネーター協会が認定する資格です。パンコーディネーター試験の趣旨は、パンを「食べる側」の視点から、パンについて適切な助言や提案を行うことができるプロを養成することです。パン屋の経営者や店員だけでなく、パンメーカーの企画担当者やパン教室の先生などを対象にしています。

パンシェルジュ検定

パンの歴史、製法や材料などの幅広い知識を持った人を認定する検定試験です。等級はベーシック、プロフェッショナル、マスターの3段階があり、マスターはパン屋の経営者を想定したレベルの内容となっています。資格を取得することは、パン屋の開業や経営に役立つ知識を体系的に学べるというメリットがあります。

また、自分の知らなかったことに気づく機会にもなりますので、余力があるなら取得しておくのも良いでしょう。
ただし、資格の有無が商売の儲けに直接、つながるわけではありません。そのため、資金や時間に余裕がないのであれば、資格の取得は最低限におさえておくべきです。

パン屋を開業するために必要な資金

店舗を構えてパン屋を開業する場合は、開業時において次のような費用がかかります。

・店舗の取得にかかる費用
店舗を借りるためには、敷金・礼金、保証金、賃料、不動産屋に対する仲介手数料が必要となります。たとえば、横浜市鶴見区で店舗用の物件を借りようとすると、坪単価で0.5万円から1万円程度の賃料がかかります。

そのため、30坪の物件を借りるのであれば、月に15万円から30万円程度です。敷金や礼金は賃料の1カ月~2カ月分と考えておけば良いでしょう。保証金はかからない物件も多いですが、高額な場合もあり、物件による差が大きいです。

仮に、坪単価1万円で30坪、敷金・礼金がそれぞれ賃料の2カ月分、保証金なし、仲介手数料が賃料の1カ月分、前払する賃料が1カ月分という物件を借りるとします。この場合は契約時に180万円の費用が必要となります。(不動産情報サイト大手・at homeに掲載されていた情報に基づいて試算、2018年4月現在)

・内外装の工事費用、厨房機器や備品の費用
パン屋の内装工事にかかる費用は、1坪あたり30万円~50万円程度です。また、これとは別に、厨房の工事のために500万円程度の費用がかかります。費用を抑えるためには、居抜きの店舗を活用するのもひとつの方法です。

・人材募集費
開業時からアルバイトやパートを採用して営業するのであれば、人材の募集費用がかかります。人材を募集する雑誌に広告を掲載費用は、1週間でおよそ1万円~2万円です。

・材料費
店頭に並べるパンを作るために必要な原材料費です。材料費の比率を30%とすると、100万円程度の売り上げを見込むのであれば30万円、200万円程度の売り上げを見込むのであれば60万円の費用がかかります。

・広告宣伝費
広告宣伝の手法は、チラシを作って店頭で配布したり、ポスティングや新聞折り込みを利用したりする方法があります。また、最近ではホームページを作って宣伝するのは当たり前です。新聞折り込みを利用する場合、たとえば神奈川県内でB5サイズのチラシを配布するなら、1枚あたり3円~4円の費用がかかります。ポスティングの場合も同様です。

ホームページは無料でも作ることができますが、経験のない人が作ると見栄えが悪く、宣伝効果が落ちます。そのため、業者に依頼して作成するのが良いでしょう。費用には幅があり、約10万円~100万円を超えるような場合もあります。そのため、開業時は必要最小限にとどめ、経営が軌道に乗ってからリニューアルするのがおすすめです。

店舗を構えてパン屋を開業する場合、1,000万円を超える資金が必要になることも珍しくありません。店舗を構えず、インターネットのみで販売するという場合は内装の工事費を抑えることができるので、より少ないコストでの開業が可能になります。ただし、実店舗がない分だけ、広告宣伝費をより多くかけることが必要になるでしょう。

パン屋の平均的な年収とは

パン屋を営む人の年収は、店によって大きく異なります。マスコミに取り上げられたり、多店舗展開をしたりしているようなパン屋であれば、一般の会社員より大きく稼いでいるであろうことは想像に難くないでしょう。会社員のパン職人として働く人の情報であれば、賃金センサス(厚生労働省が毎年実施している賃金の統計)のような公的なデータがありますが、個人経営のパン屋の場合、こうしたデータは存在しません。そのため、一例として鎌倉ベーカリーというフランチャイズチェーンがホームページにおいて公開しているシミュレーションを紹介します。

鎌倉ベーカリーでは、月間の売上高が900万円の場合、材料費や人件費、その他の経費を差し引いた利益が約112万円となっています。売上高に対する利益率でいうと約12.5%です。売上や費用のかかり方は店によって大きく違うので、これはあくまで一例にすぎません。そのため、フランチャイズ展開をしているパン屋の資料を取り寄せたり、説明会に参加して話を聞いてみたりすることで実態を知ることもできます。
また、自らのお店の条件に合わせて利益のシミュレーションをしてみるのもおすすめです。開業するうえでは売上高や材料費、経費などの予測を立てる必要が生じますが、こうした数値は開業資金を借り入れる場合、金融機関から提示することを求められますので、自分で電卓を叩いて数字の見当をつけられるようにしておくべきでしょう。

経営が失敗しやすい!パン屋の特徴

経営が失敗しやすいパン屋には、いくつかの特徴があります。経営がうまくいかない多くのパン屋に共通しているポイントを、以下で紹介します。

夢を優先して、立地にこだわらなかった

早く自分の店を持ちたいという夢を優先するあまり、立地の選定がいい加減になってしまうと経営を失敗する原因になります。 立地は店の売り上げを大きく左右しますので、よほど商品や広告宣伝に自信がない限り、立地にはこだわることが必要です。

市場調査が不十分

市場調査が不十分だと、その地域に合った商品の提供ができません。自分の店で扱っている商品が、ライバル店でより安い値段で売られているかもしれませんし、その地域住民のニーズに合っていない可能性もあります。実際に経営を始めてしまうと、市場調査をする時間はなかなか取れません。そのため、開業前にしっかりと市場調査を行って、どのようなラインナップにするべきか決めることが必要です。

特徴がない

ライバル店と比べて明らかな特徴がないと、お客の印象は薄くなります。印象が薄いということは、そこで買う理由がないということです。そのため、ライバル店と比べてどのような違いを打ち出すのかということを意識して、商品や価格を決めることが大事です。

値付けが不適切

商品の値付けは適切に行う必要があります。商品の品質に対して価格が高すぎれば売れませんし、反対に安すぎれば儲けが出ません。また、同じ水準の商品をライバルがより安い価格で販売していれば、それが売れない理由にもなります。 原材料の価格が高騰したからといって、安易にそれを商品の価格に上乗せしてしまうと、消費者から見放される原因にもなりかねません。値付けはとてもデリケートなものなので、冷静に行うべきです。

安易に値下げをする

商品が売れないと、値下げをしてでも売りたくなるものです。たとえば、店の認知度を上げるための一時的な値下げや、閉店間際で商品を売り切るための値下げなら問題ありませんが、普段から値下げをするのは良くありません。安易な値下げをしていると、価格の安いときだけにしか売れなくなりますし、価格を理由として集まるお客ばかりになるからです。

店員の接客態度が悪い

全く同じ品質・同じ価格の商品なら、店員の接客態度が良いところで買いたいと思うのが一般的な心理です。お客が店員の接客態度に対して苦情をいうことは珍しいので、嫌な体験をすれば、何も言わずにほかのお店で買い物をするようになるだけです。店員の接客態度が悪いと、じわじわとお客の数を減らすことにつながりますので、丁寧な接客を心がけるようにする必要があります。

味に対するこだわりがない

パンを売っているのはパン専門店だけではありません。スーパーやコンビニエンスストアでも手軽に買うことができます。パン専門店の魅力は、こうしたところで買うことのできないできたてのパンや、珍しいパンが手に入ることです。そのため、オーナーに味のこだわりがなく、商品に特徴が見られないような店は、お客から選ばれる理由がありません。

オーナーのこだわりが強すぎる

逆に、オーナーのこだわりが強すぎると問題が起こることがあります。商売は市場のニーズに応えることが必要であって、自分の売りたいものが市場のニーズと合っているとは限りません。そのため、どうしても売りたいものがあるなら、確実にニーズのある商品と合わせて販売するようにするなどの工夫が必要です。

パン屋の経営を軌道に乗せるには

パン屋の経営はそう簡単ではありません。そのため、開業前から戦略を練る必要がありますし、開業した後も中長期目線で戦略を立てて経営する必要があります。

・出店を考えている地区の商圏が持つ性質を調べる
成功するパン屋の経営をしたければ、開業前の準備が大事です。店を構えてパン屋を開業したい場合、出店を考えている商圏の特性を調べる必要があります。たとえば、その地域の住民の人数や特徴、交通量、人の流れ、周囲の環境など、多くのポイントを調べることが大事です。

・市場調査を行って、店の個性を作る
商圏の調査に加えて市場調査を行い、どんなお店を出店するべきか検討する必要があります。競合店の数や商品のラインナップはもちろんですが、ライバルはパン屋だけとは限らないので、競合しそうなほかの飲食店の状況も把握しておきましょう。そのうえで、自らの店において販売するべき商品の種類や価格を決め、店の個性を出すことが、成功するパン屋を経営するためのポイントになります。

・立地や店舗の大きさにこだわる
店舗を構えて商売をするうえで、立地は極めて重要です。極論をいえば、商品が平凡でも立地が良ければ十分な利益を確保することができます。商品力が際立って高いパンを売るのであれば別ですが、そうでなければ良い立地が見つかるまで出店しないくらいの気持ちでいたほうが良いでしょう。

また、店舗の大きさも理由なく決めてはいけません。店舗の大きさを考えるうえでは、どの程度の利益を出したいのかという点から逆算する必要があります。パンの原価率や経費の金額などを考慮して、その利益を達成するために必要な売上を求め、それから販売するべきパンの販売量や価格を決めます。そして、それを実現するために必要な店の大きさはどのくらいなのかと考えるのです。

・数値管理を学ぶ
販売するパンの種類は一般的に1つや2つではありません。そのため、どのパンがお店の利益に貢献しているのかということを把握する必要があります。また、どんな経費がどれくらいかかっているのかということを把握しておきませんと、利益を減らす要因になります。 税理士の手を借りるという方法もあるので、数値の管理についてはしっかり行なうことが、経営を軌道に乗せるためには大事です。

・十分な運転資金を用意する
開業して、経営がすぐ軌道に乗ることはまれです。そのため、赤字が続いても耐えられるくらいの資金的な余裕があるのが望ましいと言えます。運転資金が十分に用意できないけれど、どうしてもパン屋を開業したいというのであれば、最初は移動販売やネットショップから始め、それが軌道に乗って利益が出てから店舗を構えるという選択肢も検討するべきでしょう。

パン屋が儲かるか否かは経営者次第

パン屋は、ほかの飲食店と比べて開業資金も高額になりやすく、経営も簡単ではありません。そのため、開業前の段階から十分に情報を集めて検討することがとても重要になります。パン屋を開業する方法は店舗を構えるだけでなく、ネットショッピング専門にする方法や移動販売もあります。最初から1,000万円を超えるような大金を用意して経営をするのがむずかしいと考えるのであれば、なるべく小さく始めるほうが良いでしょう。

パン屋が儲かるが否かは、すべて経営者次第です。販売するパンの種類、価格の設定、ライバルとの差別化など、あらゆることを自ら判断していく必要があります。ひとつの判断ミスが命取りになることさえあります。こうしたことに不安を感じるのであれば、ノウハウの提供を受けることができるフランチャイズでの出店を検討するのも方法です。それまでの人生経験を総動員して、自身に合った最も良いと考える選択しましょう。

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