起業の不安はつきない……解決・対策方法を考えて打ち勝とう！

最終更新日：2023年11月10日

独立してうまく経営していけるだろうかと、起業時に不安を抱えてしまうことはよくあります。不安を感じることは悪いわけではなく、さまざまなリスクに対して意識ができているあらわれなのです。

起業を成功させるためには、不安に感じることを解決していけばよいのです。ここでは、起業時の不安要素を取り上げ、それぞれの対処方法を解説していきます。不安に思うことを拾い上げて、どうしたら払拭できるかを考えていきましょう。

• 1.起業の不安はさまざま……よくある悩み
• 2.起業の不安は解決策・対策を探して乗り越える！
• 3.起業の不安を減らすなら「フランチャイズ」を検討してみては？
• 4.まとめ

1.起業の不安はさまざま……よくある悩み

起業時に不安はつきもので、とくに新規開業においては、はじめてのことも多くわからないことすら把握できないこともよくあります。よくある悩みとしてどんなものがあるかを見ていきましょう。

経営面の不安

事業を始めるにあたって、まず考えることは利益を出せるかどうかだと思います。しかし、独立した人がすべて成功しているわけではありません。とくに、開業する業界が未経験である場合には、利益を出しながら経営していけるかという不安も大きく感じることでしょう。

また、新規事業の場合は必要な申請や手続きもあり、申請漏れなどの不手際があれば開業が遅れてしまうケースもあります。さらに起業で重要なのは開業後で、日々の店舗運営や管理にも責任をもたなくてはいけません。

開業する業種にもよりますが、商品の在庫や従業員などの管理も利益に大きく影響してきます。さらに経理業務や税務処理など、ヒトやモノだけでなくお金の管理も重要です。管理を怠れば利益が出せないだけでなく、廃業してしまうというリスクについても考えておく必要があります。

経済面の不安

開業するには資金を準備しなくてはなりませんが、業種によっては1,000万円以上の初期投資費用が必要となるケースも珍しくありません。実際にどれくらいの費用がかかるか把握しておかないと、開業前から赤字スタートになってしまう可能性も十分にあります。

開業しても安定した収入が得られず、赤字経営が続いてしまえば、廃業だけでなく負債を背負わなくてはいけないリスクもあるのです。

体力面の不安

開業する業種によっては、力仕事や長時間の労働など、体が資本となる場合もあります。個人事業主として1人で開業した場合、長時間労働が続いてしまえば、体調を崩して休業しなくてはならないこともありえます。もちろん自分が休んでいる期間は、収入を得ることはできません。

また、日々の営業も企業勤めなどとは異なり、経営が軌道に乗るまでは、まとまって休みをとることが難しいでしょう。1人で運営して収入を得ていくためには、自分自身が働き続けなくてはいけないのです。

たとえ従業員がいる場合でも、自分の休みが続いて負担をかけすぎてしまえば、離職されてしまうこともあります。体力面で自信がない場合は、不安に感じてしまうことも多いのではないでしょうか。

精神面の不安

不安は、体力面だけでなく精神面のさまざまなプレッシャーやストレスもあるでしょう。1人で運営していくには、孤独感と向き合う必要もあります。また、従業員を雇って運営をしていく場合には、自分だけでなく雇用している人の分も利益を出し続けなければなりません。そして、日々の運営での人間関係も重要になってきます。

さらに、運営のなかでも顧客とのトラブルやクレームがないとはいえません。小さなストレスやプレッシャーでも、積み重なれば大きな負担になるものです。独立開業して運営することは、責任を背負うという点で、精神面の不安はついてまわるものだと覚悟することも必要になるでしょう。

2.起業の不安は解決策・対策を探して乗り越える！

起業時に不安をもつということは、危機管理ができているということなので、決して悪いことではありません。ネガティブにとらえず不安要素を拾い上げることができたら、1つ1つの対処法を考えていきましょう。リスクを回避すれば、安心して独立開業することができるはずです。

経営面の不安への対処

経営面で不安に感じる場合は、独立経験のある友人などにアドバイスを受けるのもよいでしょう。もし、身近に独立経験者がいないようであれば、経営コンサルタントや司法書士などの専門家に相談してみることでも、解決につながるヒントを得られるかもしれません。

また、開業を検討している職種の市場調査や将来性などを把握しておくことも重要です。とくに競合他社が多いほど、競争に勝ち抜いて生き残っていくためには、運営計画などを綿密におこなう必要があります。その点、フランチャイズに加盟することも起業の方法としてはおすすめです。フランチャイズの詳細については、次の章で解説します。

経済面の不安への対処

開業してから資金不足にならないように、開業費用は内訳までしっかり把握しておきましょう。開業時には、業種によって資金調達が必要になることもあります。開業費用を計算して貯蓄だけではまかなえないときは、融資を受けるのも調達方法のひとつです。

人によっては、融資を受けることに抵抗があるかもしれません。しかし、経営が軌道に乗れば借り入れの必要もなくなりますし、資金不足で身動きがとれなくなってしまうよりは得策といえます。ほかにも資金調達の方法として、開業する地域によっては、補助金や助成金が活用できる場合もあるので自治体の公式サイトなどを確認してみましょう。

開業した事業で収入に不安がある場合は、パートやアルバイトなどで、もうひとつの財源を確保しておくこともよいでしょう。副業などは収益が上がる点でおすすめですが、自分に負担をかけすぎて無理をし過ぎると本業に支障が出ることもあるので、体力面にも気をつけなければなりません。

体力面の不安への対処

事業を運営していくうえで、健康面の管理も重要となります。1人では負担が大きいと感じる場合には、従業員を雇うのもよいでしょう。自分以外に雇用すればもちろん人件費が発生するので、自分の体力と相談しながら、収支のバランスがとれた経営ができるようにしましょう。

もし、勤務地まで距離があって通勤に時間がかかってしまうようなら、職場の近くに住むのもよいかもしれません。どんな仕事であっても、無理をしないことが経営を長く続けるコツのひとつです。

精神面の不安への対処

自分で考えて悩みを解決できれば問題ないのですが、不安が消えないまま悩んでいるだけでは、前に進むことは難しくなるでしょう。どんな悩みでも、ひとりで抱えてしまうのはよくありません。不安を解消するためには、自分以外に相談をしてみるのがおすすめです。

相談する相手は、家族や知人でもよいですが、自分と同じように起業した人や司法書士などの専門家なら開業時の不安も理解してくれるかもしれません。これまでの経験などから、さまざまな不安要素を解決するための的確なアドバイスを受けることができるでしょう。

3.起業の不安を減らすなら「フランチャイズ」を検討してみては？

独立開業は、フランチャイズに加盟することでも運営が可能です。フランチャイズでの開業は、起業時の不安を解消できるメリットのほか、さまざまな特徴があります。

フランチャイズとは？

フランチャイズは、加盟者が本部から経営ノウハウやブランド名の使用権などを取得する対価として、ロイヤリティ―を月々支払いながら事業を運営していく方法です。加盟店を増やすことで、本部の知名度などブランド力も強化できるため、収益や規模の拡大ができる経営方法として多くの企業が採用しています。

フランチャイズで起業するメリット・デメリット

フランチャイズに加盟すると、起業時のさまざまな不安を解消できるメリットがあります。本部のもつ経営ノウハウからは、成功と失敗の事例などを共有できるため、的確なアドバイスや運営の指導などもおこなってくるでしょう。また、本部がほかにない技術などをもっていれば、競合他社の多い業界でも勝ち抜ける大きな強みにもなります。

さらに、ほとんどの本部では経験してきた実績から、運営マニュアルなどが作成されています。たとえ、業界が未経験であっても、加盟者は本部から提供されたマニュアルを活用することで運営を安定化させることができるのです。しかし、マニュアル化は運営しやすい面もありますが、ルール化されることの不自由さがあるということも覚えておきましょう。

経済面においても、本部が開業資金の一部を負担してくれることもあります。ばく大な費用がかかる広告宣伝費や物件取得費など、初期投資を抑えて低リスク開業できるのは、フランチャイズ加盟のメリットのひとつといえます。

もし、開業資金が足りないときには、本部で自社ローンを組んでいることのほか、融資にまつわる書類作成の代行などの支援を受けられる場合もあります。ただし、加盟店は本部に対して毎月ロイヤリティ―を支払わなくてはいけないことが一般的で、加盟後の売上によっては収益を圧迫してしまう経済面のリスクがあります。

本部では、収支予測に基づいた適正な人員配置や運営方法も分析されていることが多いため、自分だけに負荷がかかるような経営を避けることもできるでしょう。多忙期であれば、本部や同系列店舗からの支援体制が整っている場合もあります。無理することなく運営をすすめていける点でも、フランチャイズ加盟はメリットが数多くあるのです。

精神面の不安は、先輩オーナーのアドバイスを聞くことや同じ悩みをもつ加盟者と共有することで解決につながりやすくなるでしょう。なにより、加盟した本部からは、さまざまなサポートが受けられます。本部は、わからないことや不安なことに対応してくれるだけでなく、顧客とのトラブルなどにも対応してくれる場合もあるのです。

フランチャイズで起業するには

フランチャイズに加盟して独立するには、まず開業したい業種や業界の情報を集めましょう。市場調査はもちろんのこと、加盟する本部の情報は詳しく知っておいたほうが、契約後に失敗することも少なくなるはずです。

本部の情報を詳しく知るためには、資料請求をして事業説明会などに参加することをおすすめします。事業説明会は、無料でおこなわれていることがほとんどで、先輩オーナーの声が聞けるだけでなく、本部のより詳しい情報なども仕入れることができるでしょう。

個別説明会であれば、わからないことや不安に思うことなども、自分が納得いくまで質問することができます。同じ業界の事業説明会に参加をして比較しながら、加盟する本部を見極めてみましょう。開業においての資金面や経営面の相談にも対応してくれるので、不安に思うことのいくつかは解消されるはずです。

フランチャイズに加盟すれば、本部のフォローなどによって、さまざまな悩みを解決することができるでしょう。起業時の不安が多い場合には、フランチャイズ加盟を視野に入れながら独立開業を検討してみることもおすすめです。

4.まとめ

起業時に不安はつきものですが、リスクに対しての意識ができているという点では、経営者にとって必要なものともいえるでしょう。しかし、起きてもいないことに不安を感じることは、場合によって無駄になってしまうおそれもあります。

まず、大切なのは、不安になる原因を自分の中で理解することです。ひとつひとつの不安が把握できたら、次にするのは、どうしたらそれらの悩みをなくすことができるか対処方法を考えましょう。そして、うまくいかなかったらどうしようと思うよりも、うまくいかせるためにはどうすべきかを考えることが必要です。

もし、どうしても不安になる場合は、フランチャイズ加盟での開業もおすすめです。経営ノウハウだけでなくメリットも多いため、不安になる要素のほとんどは解決しやすくなるはずです。まずは、資料請求や事業説明会などに参加をして情報を集めてみてはいかがでしょうか。

• 
• Tweet