融資と日本政策金融公庫のお話
【第２話】公庫から融資を受けるのが難しい方ってどんな事業主？
最終更新日：2023年11月3日
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太郎さん
日本政策金融公庫（以下、『公庫』と呼びます。）でお金を借りるのが難しい方ってどんな方なのですか？
田原先生
今から説明する内容に当てはまる場合、公庫からの融資を受けることがかなり難しくなってしまいます。
日本の金融機関の中で、一番融資を受けやすい公庫で融資を受けるのが難しいということは、もちろん他の金融機関でも融資を受けるのが難しくなりますよ。
太郎さん
融資を受けたいので、該当してないことを祈ります。
では、融資が難しくなる方の要件を教えて下さい！
田原先生
わかりました。
融資が難しくなる方の要件を１つ１つ質問していきますね！
太郎さんは、自己資金いくらありますか？
田原先生
すいません。でもこれが一番融資を受けるにあたって大切なことなので許してください。
太郎さん
そうなのですね。
私は、3年前から開業しようと考えて毎月5万円コツコツ貯めてきました。なので、いま180万円程自己資金あります！
田原先生
太郎さん素晴らしいですね。自己資金が180万円あれば、融資を受ける要件クリアしていますね！自己資金がほぼゼロであれば、融資はかなり厳しくなってしまいます。公庫も、ちゃんと創業するまでに計画的に行動してきた方に融資をしたいと考えるので、自己資金ほぼゼロの方は、全く準備をしていなかった方とみられてしまうのです。
太郎さん
確かに、創業するために、絶対にお金がかかるとわかっているのに、何も計画せず貯金していない方に公庫もお金貸したくないですよね！
田原先生
その通りですね。自己資金は可能であれば100万円以上用意してあった方が融資が通りやすいですね。
太郎さん
自己資金貯めておいて良かったです。自己資金以外にも、融資を受けることが難しくなってしまう要件って、あるんですか？
田原先生
金融機関からキャッシングがある方は、融資が難しいです。
太郎さん
他の金融機関から借りているだけでダメなんですか？
田原先生
例えば、事業資金を信用金庫や、地方銀行から借りており、追加融資で、公庫から融資を受けようとしている場合には、問題ないのですが、生活に困って利息が高いところからお金を借りている場合には、融資は厳しいですね。日本政策金融公庫は、事業用資金を貸すことが前提なので、生活費は貸さないんです。
太郎さん
なるほど。他にどのような要件がありますか？
田原先生
面談の態度が悪い方は融資が通らない可能性が高いと言われています。
太郎さん
確かに、もし友達に「金貸せ」って、態度悪く言われたら絶対貸さないですもんね！それは公庫も貸さないですよね！
田原先生
おっしゃる通りですね。
さらに、税金の未納や滞納がある方も融資を受けることが難しくなります。
後は、クレジットブラックの方、水道光熱費や地代家賃の支払い期日の遅延や支払い漏れがある方も融資が難しくなります。
田原先生
そうなんです。
日本政策金融公庫は、初回の融資の場合、直近3ヶ月分まで水道光熱費の支払い状況を確認します。そのため、毎月定期的に支払っていないと融資を受けにくくなります。
太郎さん
そうなんですね。
私は、水道光熱費をクレジットカード払いにしているので、問題なさそうです！
田原先生
太郎さん素晴らしいですね！公庫の担当者も、融資を受けたいなら、とりあえず早めに水道光熱費はクレジットカード払いにしたほうが良い！と言っていたのでまさに理想ですよ。
太郎さん
なんだか自信がついてきました！でも少しクレジットカードの遅延があった気がするので心配な点もあるんですが…
田原先生
クレジットブラックについては、少し複雑なので次回、説明しますね！
今回は、融資が難しい方はどんな方なのかがわかって頂ければ完璧です。
太郎さん
クレジットブラックが少し心配ですが、それ以外は大丈夫そうなので、クレジットブラックでないことを祈ります。
(第3話につづく)
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