独立開業を目指す！ラーメン屋の経営に必要なこと

最終更新日：2023年11月10日

• ラーメン屋の年収はどれくらい？
• ラーメン屋を開業する！必要な資金とは
• ラーメン屋の開業に必要な資格はある？
• ラーメン屋を経営するメリットとデメリット
• ラーメン屋の経営！フランチャイズという方法も
• 憧れの経営者になる！ラーメン屋の経営について知ろう

ラーメン屋を開業するのであればまず、経営に必要なことを知っておきましょう。ラーメンが好きだから開業するというのも悪いことではありません。しかし、普通に開業するよりも安価に開業できる方法があったとすればどうでしょうか？また、自分のノウハウが足りない場合でも成功できる経営者になりやすい方法があったとすれば魅力的ではないでしょうか。今回は、そんなラーメン屋で開業するための資金や年収、知って得するポイントなどをまとめました。

ラーメン屋の年収はどれくらい？

ラーメン屋を経営していくうえで年収は知りたいところではないでしょうか。雇われる場合は気になりませんが、自分で開業する場合は市場の年収を参考に、値段設定や売上が高いのか低いのかを判断する材料にできるでしょう。
実際にラーメン屋での平均年収検証・分析サイトを参照にした金額から、幅広い年収が見えてきました。ラーメン屋の平均年収は400万円程度から800万円まで幅広い業種になります。雇われた場合はラーメン屋の店長が530万円前後、店員は350万円程度です。店自体が軌道にのれば年収アップも可能となってきます。
また、フランチャイズに加盟した場合は780万円を超える金額となってきます。さらに、ラーメン屋開業や自営業、オーナーなどお客様への評判が上がり人気が出ると年収880万円以上は儲けられる業種だと言えるでしょう。ただ、人気を出すには修行や根気、体力も必要となってきます。さらに他店にはないアイデアも必要ですが、ラーメンが好きな人や研究熱心の人は向いている業種です。ほかにも、起業家などオーナーとしてのフランチャイズ経営は人気が高まっています。自分は経営戦略をおこない、別の人に店長を任せる方法です。この方法を使えば役割分担がしっかりして売上が上がりやすい傾向があります。
海外でも日本からのフランチャイズ加盟の飲食店は増加傾向にあります。従業員を現地採用する場合は280万円程の年収になるでしょう。海外でもラーメンは大変人気があり、開業したとしても勝算は十分にあります。しかし、やはりこだわりとその土地に合った食文化を研究する必要はあります。どこへ行ってもラーメンへの熱意と戦略があれば成功しやすい業界と言えます。

ラーメン屋を開業する！必要な資金とは

ラーメン屋は他の飲食店に比べて比較的安い開業資金で始められる業種です。ただ、物件の状態や条件によって開業時の資金や設備も全く変わってくるのです。店舗物件は賃貸と購入で分かれます。家賃の場合は家賃と保証金が必要となるので、固定費としての資金が必要です。次に購入の場合は月々の返済金が固定費となるので開業資金額の目安にしましょう。また、居抜き物件の場合は、ある程度の設備が整っている可能性があります。この居抜き物件は100万円前後で開業できる場合もあります。開業資金100万円は一例ですが、実際の飲食店経営者では不可能ではありません。居抜き物件でない場合は、設備費用が掛かるので平均1,000万円前後を目安に覚えておくと良いでしょう。
厨房で必要になる設備や備品も整えておくことも重要です。開業したけど火力が足りないなどのトラブルで提供の遅れや信頼低下に繋がってしまう可能性があります。そのため、必要最低限の機器や設備は設置を考えておきましょう。ラーメン屋で必ず必要な機器としては、洗浄設備、スープレンジ、麺を茹でる釜、炊飯器、ガスコンロ（火力注意）、作業台は最低限必要です。加えて、メニューで餃子を作るのであれば餃子を焼く機器が必要ですし自家製麺にこだわるのであれば製麺機、人件費削減を考えるのであれば券売機や冷水機が必要になります。新品で購入する場合は金額が高くなってしまうので、状態の良い中古がおすすめです。ただし、中古を使用する場合は機器の傷み具合を確認してから購入しましょう。ネット販売やオークションでは実物が見られないので当たりハズレは覚悟して購入する必要があります。できるだけ実物を見て購入を検討すると良いでしょう。
また、運転資金も考えておく必要があります。開店してずっと行列というのは個人店では珍しく、ある程度の期間をかけてジワジワと人気が出てくることがほとんどです。そのため、運転資金も1年間運営できるだけの資金を貯めておくと焦らず営業に専念できます。

ラーメン屋の開業に必要な資格はある？

ラーメン屋を開業するうえで特別な資格はほとんどありません。人に食べ物を出すわけなので調理師じゃないとダメ？と考える人もいるのではないでしょうか。しかし、ラーメン屋を開業するのに調理師免許は必要ありません。実は、必要な資格は食品衛生責任者と防火管理者の2つだけなのです。
飲食店を開業するための保健所に提出する食品衛生責任者という資格が必要になります。食品衛生責任者は保健所に申し出て講習会の案内を貰いましょう。講習会の金額は各自治体によって異なり約3,000円～1万2,000円の講習料が発生するので頭に入れておきましょう。ただ、食品衛生責任者の講習会は月に0回～10回とムラがあります。講習会が多い月は、飲食店を開業する人や更新する人で講習会は満員になってしまうこともありえるため、できるだけ早いタイミングで申し込みしたほうがスムーズに開業できます。ちなみに、東京都の食品衛生協会の場合では、講習料が1万円でホームページから申込書をダウンロードできるシステムとなっています。
次に、防火管理者ですがいくつかの条件が定められており、届け出が必要ない場合があります。たとえば、お店に入る人数が30人未満の場合、防火管理責任者の取得は必要ありません。しかし、30人以上入る場合には取得が必要です。また、飲食店を開業する場合に30人未満の収容人数はかなりむずかしく、授業員＋お客様の席を合わせて30人未満となっており、飲食店を経営するうえでは防火管理者の取得はほぼ必須と考えていたほうが良いでしょう。防火管理者を取得する際は面積で金額が変わってきます。300平方メートル未満は乙種、300平方メートル以上は甲種となり、受講料は乙種が約6,500円で甲種の新規は7,500円です。

ラーメン屋を経営するメリットとデメリット

ラーメン屋を独自で経営するうえでのメリットとデメリットを知っておきましょう。
・メリット
ラーメン屋を経営する場合に居抜き物件を活用すれば100万円程度で開業が可能です。そのため、コストを最大限安く済ませることができ、リスクが減るメリットがあります。また、店は自分の物なので内装や外装も自分の思い通りです。イメージやコンセプトに合った独自の空間を作ることができます。ラーメンに限らず飲食店は味以外にも店の外観や内装の雰囲気も大切です。すべてを自分でできるのは最大のメリットとも言えます。
次に居抜き物件はすでに設備が整っている場合、開業までの時間が短縮できます。イチからすべての設備を購入、設置をするとかなり時間が必要です。しかし、すでに配置されていればそのまま使えば問題ないのですぐにラーメン屋を開業したい人におすすめです。逆に物件を何もない状態から借りる人は契約をしてから設置、開業までに家賃が発生していることも頭に入れておきましょう。
・デメリット
開業しても人気が出なければ赤字になってしまいます。経営者が努力を続けていれば人気店になれるというわけではなく、人気店になるためには口コミやメディアに取り上げられるなどの不確定要素もあります。集客できない場合は利益を見込めないわけですから、運転資金を切り崩しして営業を続けることになるでしょう。そのため、開業資金をできるだけ抑えて、運転資金に回すことが必要となってきます。資金を貯めておけば精神的にも余裕が出て、黒字転換のきっかけとなるからです。ラーメン業界は比較的安価に始めやすい傾向にある分だけデメリットもしっかりと理解しておきましょう。
また、居抜き物件で開業する場合には注意点もおさえておきましょう。可能でしたら前の店長や前のオーナーに経営が失敗した理由を聞いてみてください。同じ事をすれば同じ失敗をしかねません。失敗の原因を探り、改善策を導きだしてからの開業をおすすめします。
また、居抜き物件は多くの場合、すぐに営業が可能なほど設備が整っています。つまり、配置されている機器の移動や水道、電気の配線を変更するには労力とお金がかかってしまいます。若干でも工事をしたい場合は、前のオーナーと話し合って工事費用を負担してもらえないか相談してみるのも良いでしょう。

ラーメン屋の経営！フランチャイズという方法も

ラーメン屋を営んでいくには、個人でがんばるのも良いですが、フランチャイズに加盟してノウハウを習得するのも見逃せません。
・フランチャイズとは
ラーメン屋を経営するうえで不安要素はたくさんあるのではないでしょうか？そのなかでも、知名度向上や自分のやっていることが正しいのかを確認できれば売上アップにつながります。この知名度向上や経営能力のレベルアップがフランチャイズを活用する最大のメリットとも言えます。
フランチャイズに加盟すれば、ラーメン店を開業する前にラーメンの具体的なノウハウや経営に関するノウハウを教えてもらえます。ラーメン業界で生き残るには、ラーメンの味と経営戦術が必須です。どちらが欠けても成功はむずかしいでしょう。しかし、フランチャイズを活用すれば心の支えにもなるはずです。また、一人の力には限界がありますがフランチャイズに加盟することで他店の情報を取り入れることや市場の流行りに乗っていける事でかなり有利な戦略を打ちやすくなるでしょう。
・フランチャイズにおすすめの人
フランチャイズを活用したほうが良い人は、ノウハウに自信がなく知識や経験に乏しい人です。ラーメンへの情熱やイメージなどは完璧ですが、ほぼ経営ノウハウを持っていない状態から始めたい人は得意におすすめです。フランチャイズでは、ノウハウ無しでも経営者になれるのが最大の利点と言えます。ラーメン屋を営むうえでマニュアルも用意されており、サポートが受けられるので安心です。
また、自分で広告やホームページ掲載が苦手な人におすすめです。フランチャイズでは、本部で広告掲載をしてもらえるメリットがあります。そのため、広告に力を入れずに、新商品開発や日々の業務に専念できるのです。ロイヤリティは売上の5％ほどとしているところが一般的なので、この投資を惜しまなければ繁盛店になる可能性はグンと上がるでしょう。

憧れの経営者になる！ラーメン屋の経営について知ろう

ラーメン屋を開業したいと考えている人は、まずどこで学ぶかが鍵となります。自分の作りたい味やこだわりが強い人は、自分の修行したい場所で経験やノウハウを積んでから独立したほうが良いでしょう。また、ラーメン屋を経営してみたい人やラーメンが好きだから経営してみたいなど、具体的なこだわりが少ない人はフランチャイルズを活用したほうが失敗しにくいと言えます。
学び方や経験の方法を考え、経験や研修を終えれば次は開業準備です。開業する前に今回紹介した、居抜き物件を参考に探すと比較的安価で開業できるので頭に入れておきましょう。相場では100万円前後で開業できるのは魅力です。また、居抜き物件を借りなくてもラーメン屋は1,000万円前後で開業できます。しかし、立地が問題の場合もあるので注意が必要です。フランチャイズの場合はその点も対応してくれるので安心できます。フランチャイズ加盟店を利用する場合は、開業費は高くなる場合が多いですが、長い目で返済することもむずかしくないでしょう。ただ、ロイヤリティはなくならないことは忘れてはいけません。
総合的に比較しても、自分ですべてを用意して改行するのとフランチャイズを活用するのとではリスクに大きな差が出ます。金銭面では自分で進めたほうが安価ですが人気になるかは自分の戦略次第ですし、行き詰ったときに相談する相手がいないので困ることも多いでしょう。その点でもフランチャイズはロイヤリティが掛かるので経費は上がりますが、迷いが少ないので成功しやすい特徴があります。いずれにしても、大切なのはラーメンへの熱意と興味です。興味がなければフランチャイズで研修しても成長しませんし、ノウハウを発揮できません。そのため、まずラーメン屋を経営してどのようになりたいかを考えることが必要です。ラーメン屋を経営して軌道に乗せ、たくさんの店舗を経営する人もいます。
必ず成功するという気持ちを持っていれば、ラーメン屋経営は成功しやすくなります。ぜひ、ラーメン屋を経営して夢をかなえてみましょう。また、自分1人では不安な人は気軽にフランチャイズへの加盟を検討してみてはいかがでしょうか。

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