脱サラの成功例とは？失敗しない方法を身につけて独立開業しよう！

最終更新日：2023年11月10日

個人事業主として新規事業を経営している人の中には、脱サラからの成功例も数多くあります。しかし、脱サラは、メリットばかりではありません。いくつかのデメリットもあるため、知識をつけておかなければ事業に失敗してしまうおそれがあります。

ここでは、脱サラ開業前に知っておくべきことや、起業を成功させるポイントなどについて解説します。副業やフランチャイズ経営での開業にもふれていますので、これから脱サラで独立開業を検討しているかたは、ぜひご覧ください。

• 1.脱サラとは？
• 2.事業を成功させるためのポイント
• 3.安定収入を得るには続けられる仕事を選ぶべき
• 4.フランチャイズに加盟して独立開業するのもおすすめ

1.脱サラとは？

脱サラして起業するには、特徴を知っておかないと独立開業しても事業に失敗するおそれがあります。ここでは、メリットとデメリットなどを含めて、脱サラの特徴についてふれていきましょう。

・脱サラの意味

脱サラとは、サラリーマンを辞めて、自分で起業し経営しながら生活していくことです。サラリーマンのように、毎月決まった給与を必ず取得できるわけではありません。集客や売上をどうあげていくかという運営はもちろんのこと、資金運用や税務管理も自分で考えていかなくてはならないのです。

脱サラ開業の成功率は、10％にも満たないといわれていますが、あくまで統計的なことなので、失敗する確率が高いというわけではありません。中には、前職の数倍の収入を得られるようになったという脱サラ開業の成功例があります。しかし、決して甘いものではないということも知っておきましょう。

・脱サラ開業することの魅力

脱サラ開業のメリットとしては、自分が経営者となるため自由度が高いということがあげられます。会社に所属していると企業の経営方針などに従わなければいけないことも多く、自分の意見をすべて反映させるのは難しい場合がほとんどです。しかし、脱サラで開業すれば、職種はもちろん自分の好きな仕事を選べますし、営業時間や休日なども自由に設定することができます。

働きかたが自分のライフスタイルに合わせられるため、運営を軌道に乗せることができれば、生活にゆとりができやすくなります。何より、経営で得た利益がすべて自分のものになるというのは、大きなメリットといえるでしょう。

・脱サラする前に知っておくべき注意点

脱サラするということは、これまで毎月得てきた給料がなくなるため、収入はゼロになります。このため、収入の保証がなくなってしまえば、生活が不安定になってしまうというリスクがあります。

また、新規事業を立ち上げるには、場合によって資金調達するための融資が必要になることがあります。しかし、新規開業ということで社会的な信用を得にくいことから、金融機関などからの融資を受けにくいことがあるのです。このため、多額の資金が必要になる開業時に、資金調達の面で苦労したという脱サラ経験者も数多くいます。

さらに、自分が経営者となるため、事業の管理を自らおこなわなくてはなりません。営業から売上の管理のほか、従業員を雇用すれば人材教育など、やるべきことはたくさんあります。何より、独立開業することは、責任が発生するということでもあるのです。

次からは、自分で独立開業して安定した運営をすすめていくための、いくつかのポイントについてご紹介します。

2.事業を成功させるためのポイント

新規事業を立ち上げる場合、独立開業して運営に成功できるかという不安はつきものです。しかし、事前にポイントを抑えて注意点などを身につけておけば、不安を軽減することができるでしょう。ここでは、独立開業を成功させるために知っておくべきポイントなどについて解説していきます。

・起業までの準備が大切

起業するうえで、事前の準備をしておくということが、脱サラ開業の成功例として数多くあげられています。とくに独立開業がはじめての場合には、開業する事業の特徴などを理解しておくことが必要です。

職種や業態によっては、初期投資費用をほとんどかけずに開業できるビジネスもあります。しかし、自己資金さえあれば、独立開業は簡単にできると軽視してはいけません。開業は簡単にできたとしても、運営方法によっては大きく経営を左右することもあるのです。

事業の運営方法を、個人事業にするか法人化にするかによっても、税金面でのメリットやデメリットが変わってきます。税金には、確定申告時におさめる所得税や住民税などがありますが、法人化することで、消費税の免税や給与取得控除を受けられ節税できる場合もあるのです。もし、わからないことや不安に感じるときは、税理士や司法書士などの専門家に相談しましょう。

事業を継続的に運営するには、もちろん利益を出していかなければなりません。その利益を出すための条件を満たしているかということも知っておく必要があります。開業する前には、おこなう事業に需要がどれくらいあるのかという市場調査や、競合他社の存在なども把握しておくことが大切です。

また、実際に運営することを前提に、売上予測やランニングコストなどを洗い出して、シュミレーションしておくことをおすすめします。収支バランスのとれた運営ができるか、事業計画をしっかり立てることが、脱サラ開業を成功させる秘訣のひとつなのです。

事業を成功させるという前向きな気持ちも大切ですが、万が一の場合に備えてリスク管理することも大切です。このほか、業種によって申請や手続きが必要になることも覚えておきましょう。たとえば飲食業で起業する場合には、食品衛生責任者などの資格を取得したり、保健所による衛生検査を受けて営業許可をもらったりしなくてはなりません。

そして、会社を辞めるタイミングも重要なポイントになるでしょう。脱サラした瞬間から収入がなくなるわけですから、サラリーマンのうちに開業資金を貯めておくことも大切になります。とくに独立開業時は、顧客もついていないため、運営が軌道に乗るまでには時間がかかることもあるのです。

・副業で小さく開業するのも方法のひとつ

独立開業は副業としても起業が可能で、必ずサラリーマンを辞めなくてはいけないというわけではありません。近年は、大手企業でも副業を認可するケースが増えており、平日は会社に勤務して、土日などの週末起業で収入を得るという人も増えています。

独立開業した当初は、新規顧客の確保で苦労する人も数多くいます。このため、起業前に副業として小さく開業して、人脈を作りながら運営し、軌道に乗ったら本業に切り替えて開業するというのもひとつの方法です。また、本業と副業で多くの収入を得られるため、独立開業資金を蓄えられるというメリットもあります。

しかし、副業には、休みがなくなってしまいやすいというデメリットがあり、場合によっては本業に支障が出てしまうこともあります。過労などが原因で体調を崩してしまい、副業だけでなく本業も続けられなくなってしまうようでは、兼業する意味がありません。独立開業する際は、無理なく続けられる職種を選ぶようにしましょう。

次からは、安定して収入を得ることができやすいとされる職種について、ご紹介します。

3.安定収入を得るには続けられる仕事を選ぶべき

独立開業する際には、安定した収入を得ることが大切です。事業を長く継続させていくためには、自分にあっている職種を選ぶようにしましょう。ここでは、脱サラ開業の多い職種の特徴や、起業前に知っておくべきポイントなどについて解説します。

・開業前に抑えておくべきポイント

開業する職種を決める前には、自分にどんな仕事があっているのか知っておく必要があります。自分が興味のある職種や好きな仕事であれば問題ありませんが、興味がない仕事の場合は、経営を長続きさせるのが困難になるおそれがあるからです。

もちろん、経験を積み重ねていくうちにやりがいが生まれることもありますが、必ずそうなるとは限りません。開業職種を選ぶ前に、自分がどんな性格なのかを自己分析しておくことは重要なポイントなのです。

・脱サラにおすすめの職種

脱サラ開業の成功例には、経営リスクが低く、少ない初期費用で開業できる職種が多いようです。ここでは、脱サラ開業の成功率が高いといわれる職種をいくつかご紹介します。

■ネットビジネス
一般的に大きな店舗を構えて起業するよりも、少ない初期投資費用で開業することができてリスクが低いのがネットビジネスのメリットです。近年はリユース志向の高まりで、オークションなどをはじめ、ネットを利用したブランド品の中古販売などが注目されています。

しかし、ネットビジネスは競合が多く、競争に勝ち抜いていくためには、SEO対策などをしていく必要があります。さらに、専門性の高い知識のほか、集客や販促の運営ノウハウも身につけておかなくてはなりません。

■スキルをいかした職種
脱サラで独立開業する人の中には、フリーランスとして起業し成功をおさめているケースも数多くあります。フリーランスには、ライターやカメラマンのほか、補修や修理などをおこなうリペア業などさまざまな職種があります。

これらの職種は、おもに提供するサービスが自信の技術力になるため、小売業のように商品の仕入れをする必要もなく、在庫をかかえるリスクもありません。また、店舗をもつことや従業員を雇用することもとくに必要ないため、開業によって新たに家賃や人件費などの経費がかからないといったメリットもあります。

しかし、高度なスキルが必要になる職種を未経験で始めるには、経営リスクが高いといえます。たとえ経験を積んでいても、独立開業後に認知度が上がって安定した収入を得られるようになるまでには、時間がかかることでしょう。

ほかにも、自分の店をもつという夢をかなえたいということで飲食店や雑貨店などの職種で独立開業する人がいます。しかし、経営ノウハウがないために、適正な在庫管理や集客などの販促ができず数年で廃業してしまう人も数多くいることも事実です。

いくら好きな職種であっても、業界未経験の場合は経営ノウハウがないことから、運営を軌道に乗せることができないまま赤字経営におちいってしまうリスクがあります。もし、自分だけでは経営が難しそうだと感じるなら、フランチャイズに加盟して独立開業することも、起業方法のひとつとしておすすめです。

次からは、フランチャイズ開業についてご紹介します。

4.フランチャイズに加盟して独立開業するのもおすすめ

個人事業としていきなり独立開業する場合、ひとりで運営の準備をするには不安も多くあります。そこで、おすすめするのがフランチャイズ開業です。フランチャイズ経営は、さまざまな大手企業で採用されている運営方法で、フランチャイズ加盟による脱サラの成功例も数多くあります。ここでは、フランチャイズ経営の特徴についてふれてみましょう。

・フランチャイズには独自の制度がたくさんある！

フランチャイズには、個人事業の運営とは異なり、契約を結んだ加盟者は数多くのサポートを受けて経営をすすめていくことができます。たとえば、フランチャイズ契約した加盟者は、本部のもつブランド力や経営ノウハウを一度に取得できます。これによって、加盟者は経験を積み重ねなくても、安定した収入を得やすくなるという大きなメリットがあるのです。

さらに、フランチャイズ経営は、運営面だけでなく資金面でのサポートもあり、開業資金が不要で開業できる制度を設けている本部もあります。ほかにも、資金調達の融資サポートやわずらわしい行政への申請業務などを代行してくれる場合もあり、加盟者が営業に集中できるという点も大きなメリットです。

本部のサポートは、開業後も継続的に受けることができ、効率よく売上をあげるためのアドバイスや経営指導などもしてくれます。何より、本部に研修制度があれば、たとえ開業する業種が未経験であっても、短期間でスキルを習得して開業することが可能です。

個人事業での独立開業に不安がある場合は、フランチャイズ本部に加盟することも視野に入れながら考えてみるのもよいでしょう。フランチャイズの特徴について、より詳しい情報を知りたいかたは、以下の内容もご参考ください。

〇フランチャイズの種類や業種を見極めて自分にあった加盟店を選ぼう！

・まずは情報を集めることが大事

フランチャイズに加盟して独立開業する際には、ひとつの本部を見て加盟を決めるのではなく、できるだけ多くの情報を集めることがおすすめです。情報を集めないまま安易に契約してしまうと、開業後にもっと開業資金を抑えて起業できる本部を見つけてしまい、後悔することがあるためです。

気になった本部が見つかったら、まずは資料請求してみましょう。一般的に、資料には本部の経営理念や方針など、事業内容が盛り込まれているからです。売上実績をもとにした収支モデルや契約条件などが記載されていることもあります。

より詳しく本部の情報を入手したい場合は、事業説明会への参加がおすすめです。事業説明会は無料でおこなわれていることも多く、個別相談会としてマンツーマンで開催している場合もあるのです。個別相談では、納得がいくまで質問できるため、不安なことや疑問点をその場で解決しやすくなります。

本部がおこなう事業説明会は、参加したら必ず加盟しなくてはいけないわけではありません。複数の事業説明会に参加して、必要になる開業資金や契約期間などの条件をそれぞれ比較すれば、自分にあった加盟先を選ぶ判断材料にもなります。

・フランチャイズの窓口を活用しよう

フランチャイズ展開をしている企業は数が多く、それぞれのサイトから資料請求するのには大変な手間と時間がかかるものです。そこで、おすすめしたいのが「フランチャイズの窓口」です。

「フランチャイズの窓口」では、加盟店を募集しているフランチャイズ本部を、業種や地域別で検索することができます。また、それぞれの本部がもつ特徴や開業資金の目安を確認できるため、企業を比較する際にも便利です。さらに、複数の本部への資料請求もまとめてできるため、ぜひ一度ご活用ください。

独立開業は、個人事業の場合、自由度が高いというメリットもあります。しかし、経営のノウハウがなければ、収入が安定しないおそれもあります。その点、フランチャイズ経営は、本部による運営面や資金面のサポートといった継続的な支援も受けられるのが、大きな強みです。フランチャイズ加盟も視野に入れて、自分にあった仕事を選びましょう。

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