Jターン

Jターンは地方出身の人が都心へと移り住んで就職し、その後出身地方と異なった別の地方へ移り住んで就職する現象を指します。
地方から都心へ、そして別の地方へと移動する動きを地図上で表した際、アルファベットの「J」のような形状になることからJターンと名付けられました。
「J」は英語の頭文字ではありませんし、Jターンは和製英語のひとつなので海外では通じません。

Jターンの類義語にIターンやUターンといった言葉があります。
Iターンは都会の出身者が地方に移り住んで就職することを指し、Uターンは地方出身者が都会へ出た後、再び出身地方へ戻る現象を指します。

Jターンで戻る別の地方は、何も他の都道府県である必要はありません。
例えば北海道のある小さな町の出身者が東京へ移り住んで就職し、その後北海道の札幌など主要な地域に移り住んで就職することもJターンと呼びます。
都会の出て働いたものの、人の多さと通勤のラッシュで疲れて出身地方へ戻ろうと決意したものの、出身地方では希望する職が見つからないため、同じ都道府県の都市部で働くというケースが多いようです。
こうして出身の都道府県へ戻る場合、生まれ育った実家と同じ都道府県で就職するため、出身地方ではできない都市部で仕事をしながら、実家に帰りやすいというメリットが得られます。
出身地方で希望する職が見つかればUターンすることが可能ですが、もし見つからない場合はJターンで出身地方とは別の地方で職を探すこともひとつの選択肢です。